福島第一原子力発電所からやや離れた、数キロから十数キロの場所の海水からも、国の基準を上回る放射性ヨウ素や放射性セシウムが検出されている。

3月21日
福島第一原発の「放水口」の南330メートル 

放射性ヨウ素131 基準値の126.7倍
放射性セシウム134が24.8倍

3月22日
福島第一原発から8キロ南の富岡川の河口付近 

放射性ヨウ素131 基準値の80.3倍
放射性セシウム134が2.5倍

あれだけの放射の垂れ流し状態をテレビで見慣れてきた今となっては当然といえば当然の結果ではある。
むしろまだその程度なのかと感じるのはある意味異常ではある。
ヨウ素は半減期が短いためそれほど心配はいらないと思われるが、
セシウムについては汚染された海域の魚介類に蓄積され食物連鎖の法則で
徐々に濃縮されてやがて人間の食べ物として摂取することになる。

あまりに汚染濃度が高ければ影響は当然あるだろう。
また、このような過去の原発事故や核実験による汚染への人体影響は
因果関係の証明が難しいという理由で葬り去られているだけで
統計上、長期にわたってがんや白血病の多発が何度も問題視されている。

魚介類が加工食品として流通したりすることもあるだろうし、
家畜などの飼料に混ざって、肉牛などを通じて取り込むことも
考えられる。

すべての食品の放射能検査でもしない限り100%防ぐことは不可能だ。
経済面で貢献してきた原発をすべて否定することもないが、原発の代償は高かったということに尽きる。


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