福島第1原発の事故で、東京電力は5日、高濃度の放射能汚染水が海に直接流れ込んでいる2号機のコンクリート製立て坑「ピット」付近の海水から、最大で国の定めた濃度限度の750万倍、1立方センチ当たり30万ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。
東電によると、750万倍のヨウ素が検出されたのは、ピットに亀裂が確認された2日午前。隣接する1、3、4号機の取水口付近でも高濃度のヨウ素が検出されており、1号機では濃度限度の48万倍、3号機で38万倍、4号機で35万倍だった。
2日正午前に採取したピット内の汚染水に含まれるヨウ素は、1立方センチ当たり520万ベクレルで、濃度限度の1.3億倍に相当。同日午後4時半に採取した亀裂からの流出水も同540万ベクレルとほぼ同水準だった。
海水の汚染は2日以降も続いており、4日午前9時時点でも、2号機ピット付近で濃度限度の500万倍、同20万ベクレルだった。
一方、1~4号機の放水口付近では4日午後の測定で濃度限度の1000倍、5、6号機の放水口付近では同130倍のヨウ素を検出。第1原発沖合約15キロ地点のヨウ素は、1立方センチ当たり19ベクレル、濃度限度の4.8倍だった。
【時事通信 4月5日(火)】
こりゃもう計算が面倒だ。

2日の520万ベクレル/1ccというのがどうも最高らしい。
飲料水の基準で計算してみよう。

1リットル当たりの濃度は52億ベクレルだ。
5,200,000,000bq/L

飲料水の暫定基準値は300bq/Lだ。(セシウム137の場合は200bq/L)
17.000,000倍(1700万倍)の濃度ということだ。

でも計算がおかしくないか?記事によれば濃度限度の1.3億倍に相当と書いてある。飲料水の暫定基準値の方が放流してよい原発の排水の基準値より緩いことになるが・・・。

私の計算が正しければ2日の値について「濃度限度の1.3億倍に相当」というのはつじつまが合わない。
時事通信 の報道の数値はどこかに誤りがあるのでは?
1立方センチ当たり520万ベクレルとういう値がどうも嘘っぽいのだが・・・。

サンケイでは2日は30万ベクレル(法令濃度の750万倍)と報道している。

もしかして記者は算数に弱い?

念のため2日の30万ベクレル/ccが正しいとしよう。
1リットルあたり、300,000,000bq/Lとなる。(3億ベクレル)
飲んでいい放射性ヨウ素131の値が300ベクレルまでなのでゼロを3つ削る。
飲み水として許容される汚染の300ベクレルに対して100万倍の濃度の汚染というのがどうも正解のようだ。

ピット付近の水を飲む時はとりあえず100万倍に薄めると飲んでもよさそうです。国の定めた濃度限度の750万倍というのは何の基準値に対してなのでしょうか?
そこで疑問が・・・。
国の定めた濃度限度とはいったい何のことでしょうか?計算上飲み水より厳しい規制になっているのだが・・・
飲み水の方が基準が緩いのはどういうわけ?(計算が間違っているのだろうか)
保安院の方説明していただけないだろうか・・・。
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