民主大敗北が決定的だ。 571人の公認候補のうち200人近くが落選確定という話だが、当選者の数ではなく、落選者の数がさらに上積みされそうだ。
地方41すべての道府県の議会で第1党を獲得できないことが確実となった。
政権与党なのに、地方議会で野党がすべて第1党ということだ。前代未聞だ。

野党時代の議席を下回る結果で、大敗も大敗、民主党が与党とはとても思えない選挙結果だが、当然と受け止める有権者が多いのではないか。
ろくに独自候補も立てられない有様で、民主党の公認を返上した候補者もたくさんいた。
この結果を民主党執行部はどう受け止めるのだろうか。
まさかこの期に及んでその責任を小沢氏や鳩山氏になすりつけるつもりか?
もう菅総理のどんな言い訳も通らないだろう。
与党の幹事長の地元で与党候補が負けるなんて聞いたことがない。
 
菅、仙石、枝野、前原、岡田の5奉行は有権者の審判を真摯に受け止めねばなるまい。
前回の参議院選挙の大敗で既に答えは出ていたのにもかかわらず、まったく自覚がなかった。
それに民主党のマニフェストは実行できると言っている政治家がいるのにマニフェストは実行できないと言っている人を党の代表に選ぶなんておかしな政党だ。常識なら国民と約束したことを実行すると言ってる人を党の代表に選ぶのが筋だ。
この惨敗の結果をみても世論調査は気にしないとか支持率がゼロでも辞めないとか言えるのだろうか。
明らかに国民の支持を失っている。
東日本大震災の後で、選挙対策に手が回らなかったという言い訳も通らない。
普通なら、与党に有利に働いておかしくない。
震災後の失態を目の当たりにして有権者はドン引きだったってことだ。
結局のところ、良くも悪くも民主党は小沢一郎という人物を抜きにしてはただの子供内閣ということだ。
無能な善人が権力を握るとこうなる。いや、外国人の政治献金問題や、黒い筋の政治献金が表面化するなど、民主党執行部も閣僚も善人のツラをした悪人ぞろいの政治家でぞれに「バカ」と「無能」というお冠までついた。
先の代表選で菅首相を支持した民主党議員も万死に値する。

今回の選挙結果をみて、誰も責任を取らず、権力にしがみつくような政治家は独裁者と変らない。
野党の自民党も勝利したというよりは、敵が勝手にずっこけたというのに近いだろう。
自民党も党内事情ばかりに気を取られず国民と正面から向き合って、国民のために行動してもらいたい。
震災後のドタバタをみていると、政治家そのものが百害あって一利なしという印象さえある。
一国のリーダーなら、政策の判断や方針を明確にし、官僚に責任を押し付けるのではなく、最後は自分自身が責任を取るという姿勢を官僚に示して実務的なことは信頼して任せればよい。
官僚は方針や政策が決まればそれに従って仕事をする。その結果については政策を判断した政治家が責任を負うべきだ。
すべての政治家が無能とは言わないが、いざ与党となったとたんに、他人の足を引っ張ることだけは一人前で、国民のことは二の次三の次というのは見るに耐えない。
民主党のマニフェストは賛否両論あるが、約束したことは反故にしてはならない。
できるかできないかは1年や2年で答えの出るような優しい問題ではなかったはずだ。
前回の衆議院選挙の民主党の大勝利は、国民が日本という国を根本から立て直してほしいという期待の表れであったはずだ。失敗はあっても大きな目標に向かって前進してほしいという気持ちが有権者にあったから政権交代が成し得た。
難題は多いが、4年間は民主党の好きなようにやらせてみようという国民が大半だったのだからマニフェストという筋を通さねば政権交代した意味がなかった。
政治家は国民の代弁者なのだから、国民の支持した政策を推し進めて、その結果、国が良くなろうとも悪くなろうとも最後は有権者である国民が責任をとればいい。
それが大人の民主国家というものではないかと思う。
先の参議院選挙と今回の統一地方選挙の結果を受け止めて、責任ある宰相なら内閣総辞職して、解散総選挙を前提とした暫定的な政権を作るための党内選挙を行うとかがいいのではないか。
この災害の状況下で解散総選挙は無茶苦茶だろうし、いくら菅がアホでもこの状況で解散はできないだろう。
あるいは、総辞職した上で国会で野党を含めて総理大臣の指名選挙を行うという方法もあるのではないか。
民主党もそうだが自民党も党という枠組みの中で一枚岩のようにもみえない。
ならばいっそのこと、党の代表を総理大臣に指名するという従来の方法をやめて、政党関係なく国会で選挙をやればいい。
野党も与党も菅首相だけはもうお辞めいただきたいというのが共通認識だと思う。自民党も敵が菅で助かっただろうが、国のことを考えたらさすがにもう菅では国家的にまずいと心配しているに違いない。
民主党政権打倒は先延ばしにしてやるから、とりあえず首相だけはもう変えてくれというのが自民党の本音かもしれない。
議院内閣制だから国民が直接総理大臣を選べないが、次期総理大臣は国民に人気があるかどうかよりも、能力と力量のある政治家をリーダーに選んでもらいたい。

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