小佐古敏荘(こさこ・としそう)東大大学院教授が東京電力福島第1原発事故への政府対応に抗議して内閣官房参与を辞任した問題で、菅直人首相は2日の参院予算委員会で「以前に面識はなかった」と述べ、事前に会わずに参与に任命したことを明かした。
首相は、民主党の空本誠喜(そらもと・せいき)衆院議員から推薦されたことを認めた上で「大変高い知見をお持ちの方だと聞き、推薦者の見方を尊重して任命した」と説明した。
小佐古氏の慰留に関して「私は議論に同席したり詳しく関わっていたわけではない。細野豪志首相補佐官に『話をしてくれ』と依頼した」と語り、細野氏に任せっきりだったことを認めた。さらに「私は予定を決めてお会いするかどうかを決めようと思ったが、結果的に辞表を置いていかれた」と打ち明けた。
産経新聞 5月3日(火)7時57分配信