福江島原発の放射の漏れの影響は確実に広がっている状況だが、神奈川の農産物で初めて基準値を超えたお茶が出て、先日このブログでもその話題を書いた。

神奈川県の放射線がどの程度か気にされている方もいると思うので、空間放射線量の過去1ヶ月のデータを確認してみたい。

空間放射線久里浜局観測データ
神奈川県のモニタリング放射線データ 久里浜

結論から言うと神奈川の過去1ヶ月の空間放射線量を見る限り、大きな変化はない。
多少ではあるが低下傾向といえなくもない。

空間放射線久里浜局観測データ
神奈川県のモニタリング放射線データ 久里浜

空間放射線日の出町局観測データ
神奈川県のモニタリング放射線データ 日の出町

しかし、放出源の福島原発が日々ダダ漏れ状態なわけだから200キロ~250キロ離れた神奈川にも毎日セシウムが微量ながらも下降物として蓄積していると考えられる。
放射性ヨウ素と違い半減期の長いセシウム137は、土壌や地下水などに日々蓄積されるわけで、神奈川に限らず福島から離れた距離にある地域でも農産物に影響があるということだ。
放出元の福島原発が収束しない限り、農産物への被害は拡大すると考えるのが自然だろう。
食べ物は流通すれば福島原発との距離はあまり関係ない。日本産の食品を食べる限りは暫定基準値の範囲内で放射性物質が含まれている食品が当たり前のように流通することになる。
どの程度を許容するかは最終的には個人の判断ということになるのだが、その判断をするための食品に関する汚染度のデータがきちんと公表される必要がある。
今年、収穫される米の多くは、例え微量であっても原発事故の放射性物質が含まれているのが当然と受け止めて新米を食べるかどうかは最終的に個人の判断ということか・・・。

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