福島原発事故の放射能ダダ漏れの影響で、神奈川県内の茶葉から暫定基準値を超す放射性セシウム137が検出されている。
足柄茶を生産する16市町村のうち、南足柄市、小田原市で770ベクレル/kg(暫定基準値500ベクレル/kg)、愛川町で同670ベクレル/kg、清川村で690ベクレル/kgのセシウムが検出された。
7市町については検査結果待ちの状態だ。
足柄茶は神奈川県産のお茶の統一ブランド。
山北町から出荷され、ほとんどが県内で消費されるということだ。

神奈川県産の足柄茶


余談ではあるが、お茶は野菜類と同じ暫定基準だがお茶の葉っぱをそのまま食べる人はまずいないだろうから、お茶として煎じた時には実際に1リットル当たり何ベクレルになるのか是非知りたいと思った。

仮にお茶に含まれる放射性セシウムの50%が煎じたお茶に溶けたとしよう。
お茶1杯200gを入れるのに3グラムの茶葉を使用すると仮定する。(2杯で4グラム程度が標準らしいが濃い目に入れてみる)
お茶1リットルで15gの茶葉を使用することになる。
小田原で770ベクレル/kgということなので、15グラムのお茶には1000分の15をかければよいので、11.55ベクレルのセシウムが含まれる。
その半分がお茶に溶け出した場合、1リットルのお茶には5.775ベクレルの放射性セシウム137が含まれる計算だ。

飲料水の場合、放射性セシウムの暫定基準値は1リットルあたり200ベクレル以下としている。
上記の仮定で計算すると、足柄茶を煎じて1リットル飲んでも5.775ベクレルで、茶葉から放射性セシウム137が100%お湯に溶けたとしてもMAXで1リットル当たり11.55ベクレルだ。

飲料水で200ベクレル以下が安全だというなら、それと比較して17分の1~34分の1の計算だ。
ちなみに、WHO勧告では飲料水についてはセシウムを10ベクレル/リットルとしているので、それと比較してもほぼ同等かそれ以下という計算だ。
というわけで、足柄茶をそのまま食べるケースは除いて、普通にお茶として煎じて飲む限りにおいては安全と言えそうだ。
お茶っ葉の安全基準値は見直したらどうか?あるいは、今の飲料水の暫定基準値をWHO勧告と同じ10ベクレル/リットルにする方が我々としては安心なのだが・・・。
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