菅総理が、今後の原子力政策について、「原子力のより安全な活用方法が見いだせるなら、原子力をさらに活用していく」と発言したが、浜岡原発停止との整合性が全くない。
結局のところ政治利用ミエミエの政権維持に利用したに過ぎず下心もありありなのだ。

浜岡原発停止は多くの国民が指示のようだが、危険ならばそれは歓迎すべきことではある。
しかし、その後の具体的な展望がなく、他の原発が安全であり、浜岡原発は再稼動を前提としたいけにえにされたに過ぎない。

地震や活断層が問題なら敦賀原発や島根原発は活断層の真上にある。
津波対策をすればいいというが、福島原発1号機は津波とは関係なく地震によって原子炉が損傷しメルトダウンに至った可能性もある。

さらには、東海地震が87%の確率でとかいうが、確率論はあてにならない。大地震のリスクが少ないとされた東北沖で実際に起きた。
東海地震やそれによる津波が脅威ならば、原発を止めるだけでは理にかなわない。

三陸海岸を中心に巨大な津波被害で多くの人命が失われたばかりだが、原発に関してだけ津波対策や地震対策をやればそれでいいのか?
東海地震という脅威があるなら、原発以外の防災対策を具体的にどう見直すのかを真剣に検討していくべきで、菅総理にはそのような展望があるように全く見えない。
原発だけ止めたら東海地震が来ても安心ですという単純な問題ではないのだ。東日本大震災では2万人弱が犠牲になっている。
原発事故の直接の死者はまだないが、地震、津波では多くの人命が失われたのだから、原発以上に東海地震を想定した防災対策の見直しが必要なのに、それについては全くといって良いほど管総理は無関心のようだ。

結局のところ、管政権維持のための保身と、他の原発は点検や防災対策の対応が完了次第、順次再稼動をしたいがために浜岡原発をいけにえとして停止しただけではないか。
基本的に、天災に対して100%安全を保証できる原発なんてありえない。
何をもって安全なのか十分な議論もない。
下心丸見えのご都合主義の行き当たりばったりの対応としか思えないのだが・・・。
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