福島原発の真実 | プルトニウムの毒性 | 東日本大震災と福島第一原発事故

福島原発の真実とは何か?福島第1原発の放射能が襲う日本の危機。東日本大震災(東北地方太平洋沖大地震)が引き起こしたプルトニウムに汚染された福島第一原子力発電所と計画停電の日本経済への影響や原発の最新情報。プルトニウムの毒性や半減期、高速増殖炉などについても解説。

格納容器

福島原発周辺の退避地域拡大の恐れ。30キロ超でも放射線積算値20ミリシーベルトを超える可能性。 -- 原子力安全委員会 --

6日原子力安全委員会は外部被爆の積算値(累積値)が20ミリシーベルトを超えるおそれがある30キロ圏外の地域についても今後屋内退避、または退避を検討する必要があることを発表した。

現在30キロ圏外でも積算値が10ミリシーベルトを超える地域が出てきている。 国際放射線防護委員会は緊急時の被ばくについて、20~100ミリシーベルト以内としている。

通常時における一般人の安全基準は1年で1ミリシーベルトだ。 
緊急時の被ばくについて20~100ミリシーベルトとされている理由は、事故の際の一時的な被爆は、長期間に渡って被爆し続けるわけではないので、ある程度許容されても良いとの考えに立っている。

緊急時の被爆の許容量は原則、原発で働く作業員にも同様にあてはまる。 続きを読む 人気ブログランキングへ

福島原発の本当の危機とは?海洋汚染より怖い福島第一原子力発電所の低レベル放射性汚染水の海洋投棄の意味するところ。

福島原発の低レベル放射性汚染水の海洋投棄について整理する。
4日夜7時すぎ法律に基づき、「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を海に放出する作業を開始。
5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設に保管されている1500トンの低レベルの汚染水についても、4日夜9時から放出。
放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、「廃棄物集中処理施設」の場合、放射性のヨウ素131の濃度が、1cc当たり6.3ベクレルで、法律で定める排出基準の限度のおよそ21倍相当。
1ccあたり6.3ベクレルということは1リットルあたり6300ベクレルになるので、飲料水の暫定基準の21倍程度。(放射性ヨウ素131の場合で21倍、セシウム137の場合で63倍)
「サブドレンピット」の汚染水の濃度は不明。
濃度はともかく、合計1万1千500トンの汚染水は大量だ。
「大きな危険を回避するためやむをえないと判断」したとの事だが、今現在も高濃度の汚染水は海に垂れ流し状態だ。大量に放水した後に高濃度の汚染水が漏れ出したと考えるともう2週間以上は垂れ流している。
既に茨城市の平潟漁協でコウナゴから高濃度の放射性物質が検出されている。そんなに汚染が拡大しているのにどこが安全なのか?
今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしているが、仮にその言葉を信用したとしてもその言葉の意味を解釈すると安全とは程遠い意味になる。
今までの放射能漏れが大気中にも海にも一切なかったとして、今回放出する11,500トンの放水による汚染に限っての生態系への汚染を推察した上で、それによって汚染された海産物に限っての影響は1年間食べ続けたとして0.6ミリシーベルト/hと言っている。
ということは、既に大気も水も野菜も汚染されているし微量でも毎日被爆している事実があって、それらが今後積算されて今後避けることができない年間の被爆量がどれくらいあるのかを一切無視している。
さらに11,500トンの低レベル汚染水の何千倍か何万倍か知らないが、高濃度汚染水は大量にすでに海に流れ出てしまっていてそれらによる汚染も今後一切無視しての話だ。
すでに流れ出てしまった汚染水の方が高濃度で危険なわけだから、海洋汚染への影響は今回放出する汚染度はそれに比べてごく小さいですよということだ。
乗り物に例えて言うなら、既にブレーキも壊れてエアバッグも機能しない車にシートベルトも着用しないで高速道路を暴走している状態の時に、ライトがつかない故障程度はもうこれ以上安全に影響はほとんどありませんからと言っているようなものだ。
まあいい。海に放射能汚染の水をいずれ投機することになるであろうことは、以前にこのブログで書いた。予想通りだ。
私がとても気になったのは汚染水のことではない。「大きな危険を回避するためやむをえないと判断」という大きな危険というのは何を意味するのか?
高濃度の汚染水が海に流れ出す危険を回避するという意味にはとれない。
「大きな危険」とは原子炉格納容器の大爆発のことである。水素爆発以外に溶融した核燃料が下に落ちて高温の状態で水と触れると今度は水蒸気爆発が起きる危険がある。
そうなれば、原子炉格納容器ごと吹っ飛ぶ危険があるのだ。既に原子炉格納容器もそこそこ破損はしているのだろうが、爆発を起こして核燃料ごと吹っ飛ぶような事態までには至っていない。大気や水が高濃度で汚染されてはいるがほとんどの核燃料そのものはまだ格納容器やプール内に収まっている。
「大きな危険」とは温度が上昇しさらなる燃料棒の溶融が起きれば今度は冷やしても手遅れになって、水蒸気爆発を引き起こしたら、核燃料棒の粉塵そのものが撒き散らされて事態の収束は不可能となりその段階でチェルノブイリの事故を軽く超えますよという意味ととるべきだ。
事態はそれほど深刻なのである。
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